モネです、今日もXMT_from_TYO!! です。私は以前音楽系の会社で長年勤めていました。音楽系の会社にいたくらいだから音楽は好きだった。聴いていたのは、ほぼジャズのみ。といっても全くほかのジャンルを聴かなかったわけではない。割合はかなり少なくなるものの、ほぼほぼオールジャンル、以前はジャンル問わずに気に入った音楽は聴きまくっていた。
なぜ、音楽を聴かなくなったのか
会社を設立し大変だったっていうか、1日2時間くらいしか寝てなかったから音楽をきちんと聴こうとは思わなかった。移動中とかに聴くこともできたけど、基本的にはスピーカーの前でレコードを聴きたかった。フォノイコライザーは真空管だったし、聴く音楽に合わせてカートリッジを交換しトーンアームや針圧を調整していた。
こんな感じで、かなりこだわっていたので聴くまでにそれなりに時間が必要だった。時間がなくなったこともあるし、なによりも集中できなくなっていたことが一番の原因かもしれない。
オーディオやレコードを売り払った
その後、立ち上げた会社で企画開発したアプリのリリース、付帯するサービスとしてプロダクトの開発を行っていたが、一度にいろんなことをやりすぎで、結局事業譲渡することになった。
最後は資金もなくなり、オーディオ機器やレコードを売りなんとかしのいだ。そこで思ったことは音楽をもののように扱っていたこと。買い漁るだけ買い漁った結果、一つ一つの作品に自分の想いはなかったんじゃないかって思った。
そりゃそうだよね、レコードだけで5,000枚もあったんだから。大切なものだったに違いない音楽を、ただ溜め込んで喜んでいただけだったことを空になったレコードラックを見て思い知らされた。
これじゃ、オーディオもレコードも俺の手を離れていくよなってつくづく感じた。
そんなことがあり、なんだか音楽に対し後ろめたさを感じ始めてた。
ミケランジェリの「皇帝」
事業譲渡後は毎日働きづめ。1日働き終えて家に帰っても3時間後には起きてバイトに行かなきゃならない。音楽を楽しむ気分ではなかった。そんな音楽とは無縁な生活の中、パチンコ屋で働いていた時休憩時間に youtube で1年半ぶりに音楽を聴いた。
その時聴いたのが大好きなジャズではなく、ミケランジェリのベートーベン5番のコンチェルト。当時どんな気持ちだったのか既に記憶はないが、華麗なピアノに勇気付けられた。ミケランジェリが「皇帝」を弾くと重くならない。もしかしたらベートーベンらしくはないのかもしれないが、力で迫るようなことはなく軽やかで気品ある演奏、しかもライブ。ググってみたらミケランジェリは協奏曲 第5番「皇帝」を10回くらい録音しているらしい。
まぁ、聴き比べしているわけではないのであまり偉そうなことは書けないが、79年のジュリー二との収録は鮮やかの一言。
※ちなみに“収録”と入力したら“週6”と変換された! haha!
とにかく毎日情けない思いでいっぱいだったから。。。自分でやらかしたことだから泣いてもいられないんだけどね。
結局、1ヶ月くらい休憩時間にミケランジェリを聴き続け、なんとなく音楽に向き合えるようになった
聴いていた、聴きたかった音楽をハイレゾ化
その時感じたのは、改めて音楽は自分にとって大切なものであること。そこで思いついたのは、中学生くらいから聴いていた、聴いてみたかった音楽を聴き返すこと。なんといってもその頃のほうが音楽に対して純粋だったから。なんでオールジャンルで音楽を聴くかといえば、その頃の先入観のない感覚が残っているからだろう。
少し元気になり、音楽と向き合えそうなんだけど、あとはどうやって音楽を再生するかが問題。オーディオは売り払ったため改造したパワーアンプが4台あるものの、プリアンプは1台も残っていない。
時間がないからアナログは諦め、この機会にとハイレゾを追求してみようと思い、わずかに手元にあったCDをもとにハイレゾ音源を作ることにした。
最後に。。
なんか暗い話になってしまったけど、昔聴いていた王道の音楽や音楽ルーツを辿るみたいな感じでジャイブとかブルースみたいなアメリカンブラックミュージックから、そこから派生したロックなどを聴き始めていた。今では音楽を見つめ直すいいきっかけだったと思っている。
いずれ、この続きはハイレゾ化した音楽の紹介と共に書こうかなと思っています。
ということで、モネの“音楽をあらためて聴き始めたことについて” fm_TYO_w_luv!! でした。