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「二十四節気」とは ?! 暦で日本の時節を表現する

回廊ギャラリーの中から撮影した中庭

モネです、今日もXMT_from_TYO !! です。まもなく8月だというのに雨が続いておりますが、いかがお過ごしでようか?

みなさん、秋分とか夏至とかって季節の言葉を聞いたことがあると思いますが、4つの季節をさらに細かく24の季節に分類した「二十四節気」という季節の区分をご存知ですか?今回のモネのブログは、この「二十四節気」について書きたいと思います。ちなみに本日は大暑(たいしょ)と呼ばれ1年で一番暑い時期らしいです。

「二十四節気」は Twenty-Four Solar Terms としてユネスコ無形文化遺産に登録!

当サイトのギャラリーにある写真にテキストを書いていた時、DATEとかって必要なのか、ちょっと疑問に思い始め試行錯誤していろんな情報を試してみたが、なんかしっくりこない。
ふと、ユネスコの無形遺産に二十四節気が選ばれたことを思い出し、きっと英語表記があるに違いないとググってみたらビンゴ。ビンゴって英語でなんというか調べてみたら“Bingo”でした。まんまです。
早速、調べた英語表記をギャラリーのテキストとして挿入しました。ちなみに二十四節気は英語で「Twenty-Four Solar Terms」と表記される。
あんまり説明っぽくなくなって良かったし、何よりも極東アジアの季節感ってイースタリーウィンズぽいんじゃないかと思い二十四節気の意味も含め検討しました。
二十四節気は太陽暦であり,旧暦のご先祖、太陰暦に太陽暦の基礎となったことなど文化的にも重要な役割を担ってきたことが評価され2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されたそうです。

季節の分類「二十四節気」って、そもそもなに?!

まずは二十四節気について説明します。もともと古代中国で用いられていた暦で季節を表すために考え出されたものです。
太陽の黄道を15度ずつ24等分し、太陽が各区分を通過する際の節気にふさわしい名称とし二十四節気としたとのことです。
二十四節気の日時は太陽の位置をもとに規定しているため、各名称が季節に関連しているとのことで改めてイースタリーウィンズのテイストにぴったりと思いました。

The Twenty-Four Solar Terms, knowledge in China of time and practices developed through observation of the sun’s annual motion

ということでイースタリーウィンズのギャラリーにはそれぞれの写真に撮影した日時の代わりに二十四節気を表示しています。英語なんでよくわからないかもしれないから下の一覧に解説があるので照らし合わせてみてください。

「二十四節気」の意味・読み方がわかる一覧

春の節気カレンダー

立春(りっしゅん)2月4日ごろ Spring begins

立春は1年の始まりであり、春の訪れを知らせる時期です。この日から立夏までが春。まだ寒さの厳しい時期ですが早ければ梅も咲き始めます。立春を過ぎてから初めて吹く強い南風を「春一番」といいます。

雨水(うすい)2月19日ごろ The rains

長い冬が終わり雪が雨へと変わり、深く積もった雪も融け始める頃ということで名付けられたものです。

啓蟄(けいちつ)3月6日ごろ Insects awaken

本格的な春の訪れとともに、越冬した虫が穴から出てくる頃ということが由来です。日ごと暖かくなり生き物が再び活動し始める時期です。

春分(しゅんぶん) 3月21日ごろ Vernal Equinox

昼夜の長さがほぼ同じになる日。この日をはさんだ前後7日間を彼岸といいます。春分の日は国民の祝日であり、祝日法第2条にて「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と定められています。

清明(せいめい)4月5日ごろ Clear and bright

「せいめい」とは清浄明潔の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味とのことです。動植物が季節を満喫し花が咲き競う季節。

穀雨(こくう)4月20日ごろ Grain rain

語源は柔らかな春の雨が降り農作物が潤うということ。この頃から天候も安定し、農作物の種をまく時期だそうです。

夏の節気カレンダー

立夏(りっか)5月6日ごろ Summer begins

この立夏から立秋までの間が暦の上で夏になります。梅雨入り前に豊作祈願のため田植の神事が行われる時期です。新緑の季節で夏の気配が感じられる気持ちのいい気候でレジャーには最適です。

小満(しょうまん)5月21日ごろ Grain buds

気候もよく植物など次第に生長して生い茂る季節。小満は秋にまいた麦の穂が付く時期で安心する(少し満足する)という意味も含んでいるようです。

芒種(ぼうしゅ)6月6日ごろ Grain in ear

稲の穂先のように芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃ということに由来。早蒔きがあたりまえとなった現在とは状況が違うようです。

夏至(げし)6月21日ごろ Summer Solstice

一年の中で一番昼が長い時期。日本の大部分は梅雨の時期であり、日照時間が短く、あまり日の長さを心底感じることはできない。暦の上では夏の中間点にあたりますが、暑さのピークはまだまだ先となります。

小暑(しょうしょ)7月7日頃 Slight heat

蒸し暑くなり梅雨明け間近で本格的な夏が始まる季節。小暑と大暑の一ヶ月を「暑中」といい、暑中見舞いを出す期間だそうです。

大暑 (たいしょ) 7月23日ごろ Great heat

最も暑い頃ということで名付けられたようですが、現在の気候では暑さのピーク直前くらい。今は厳しいけど土用の丑の日間近でうなぎを食べる時期です。

秋の節気カレンダー

立秋(りっしゅう)8月8日ごろ Autumn begins

この立秋から立冬の間が暦の上で秋となります。実際には厳しい残暑で暑さのピークで秋の気配はもうちょっと先になります。このころから季節の挨拶は残暑見舞いとなる。

処暑(しょしょ)8月23日ごろ Stopping the heat

処暑とは暑さが収まるという意味だそうです。このあたりから朝晩涼しさを少し感じるものの、台風のシーズンに突入する季節でもあります。

白露(はくろ)9月8日ごろ White dews

気候的にも秋らしくなり、草花に朝露がつきはじめる頃を表しています。朝夕の心地よい涼風は時折肌寒さを感じさせることもある。

秋分(しゅうぶん)9月23日ごろ Autumnal Equinox

昼夜の長さがほぼ同じになる日。暑さも収まり涼しさを実感できる日も多くなる。秋分の日をはさんだ前後7日間をを秋彼岸とも呼び「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」として国民の祝日に制定された。

寒露(かんろ)10月8日ごろ Cold dews

晩秋から初冬にかけての露を意味し、草木に冷たい露が降りる頃を指す。朝晩の冷え込みはだんだん規模しくなるが空気は澄んでくる。

霜降(そうこう)10月23日ごろ Hoarfrost falls

霜降は寒露に続き霜が降りる頃という意味。この頃には花の数は減り、山では紅葉を楽しむことができる。

冬の節気カレンダー

立冬(りっとう)11月7日ごろ Winter begins

この立冬から立春までが暦の上で冬となります。最近ではやっと秋を感じられるくらいの気候。とはいえ高山の雪化粧、日は短くなり関東では時折空っ風が吹くこともある。

小雪(しょうせつ)11月22日ごろ Light snow

日差しが短くなり冬の気配を感じる頃。紅葉から落葉し冷え込みが厳しく、雪は降らないものの少しづつ冬の到来を体感する。

大雪(たいせつ)12月7日ごろ Heavy snow

日本海側など北国では雪が降り始める頃。都市部でも池や流れの小さな川では朝夕に薄い氷が張ることも。朝方、公園の日陰で霜柱を踏みしめることも。

冬至(とうじ) 12月22日ごろ Winter Solstice

1年間で最も日が短い日。これより日が長くなることから古くは冬至を年の視点として考えられていたとか。冬至南瓜や柚湯による無病息災を祈る日でもある。

小寒(しょうかん)1月5日 Slight cold

いわゆる“寒の入り”で、この日から節分までが「寒」である。小寒から節分までを“寒の内”と呼んでおり、1年間で最も寒い時期。

大寒(だいかん)1月20日 Great cold

小寒に続き、1年間で最も寒さが厳しい時期。この寒さを乗り越えると日差しも暖かくなり、少しづつ春の訪れを感じる日もある。古くは、大寒の水を使い酒や醤油を仕込んでいたとのこと。

和暦で日本の旬を知る「二十四節気」の結び

ちなみに日本では1873年に太陰暦より太陽暦に変更され、日本人にとって暦はだんだん馴染みの薄いものになった。
とはいえ季節の挨拶や行事など暦に関わる慣習は生活に溶け込でおり、二十四節気に触れてみて日本にはたくさんの季節があることを実感。調べてみて先達はその季節感を大切にしていたのだと思いました。
ということでモネの“「二十四節気」とは ?! 暦で日本の時節を表現する” fm_TYO_w/_luv !! でした。

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